ISOファイルをUSBフラッシュドライブ(USBメモリ)に書き込む(macOS編)

ISOファイルをUSBフラッシュドライブ(USBメモリ)に書き込む(macOS編)

以前、WindowsでRufusを使って、ISOファイルをUSBフラッシュドライブ(以下、USBメモリ)に書き込む方法をご紹介しました。

今回はmacOSでISOファイルをUSBメモリに書き込む方法を解説します。

目次

USBメモリのディスクデバイスを確認

diskutil listコマンドを使って、マウントしているUSBメモリが割り当てられているディスクデバイスを確認します。

$ diskutil list
/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1
   2:                 Apple_APFS Container disk3         994.7 GB   disk0s2
   3:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s3

/dev/disk3 (synthesized):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      APFS Container Scheme -                      +994.7 GB   disk3
                                 Physical Store disk0s2
   1:                APFS Volume Macintosh HD            15.2 GB    disk3s1
   2:              APFS Snapshot com.apple.os.update-... 15.2 GB    disk3s1s1
   3:                APFS Volume Preboot                 350.0 MB   disk3s2
   4:                APFS Volume Recovery                804.6 MB   disk3s3
   5:                APFS Volume Data                    107.5 GB   disk3s5
   6:                APFS Volume VM                      20.5 KB    disk3s6

/dev/disk4 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:     FDisk_partition_scheme                        *7.9 GB     disk4
   1:             Windows_FAT_32 UBUNTU-SERV             7.9 GB     disk4s1

上記の場合、/dev/disk4が今回ISOファイルを書き込むUSBフラッシュドライブ(USBメモリ)です。すでに過去に書き込み済みのUSBメモリであれば名前(NAME)、そうでない場合は容量(SIZE)等で判断してください。

USBメモリを初期化する

ディスクデバイスが誤っていないかを十分に確認のうえ、diskutil eraseDiskコマンドでUSBメモリを初期化します。

$ diskutil eraseDisk FAT32 UBUNTU2204 /dev/disk4
Started erase on disk4
Unmounting disk
Creating the partition map
Waiting for partitions to activate
Formatting disk4s2 as MS-DOS (FAT32) with name UBUNTU2204
512 bytes per physical sector
/dev/rdisk4s2: 15023424 sectors in 1877928 FAT32 clusters (4096 bytes/cluster)
bps=512 spc=8 res=32 nft=2 mid=0xf8 spt=32 hds=255 hid=411648 drv=0x80 bsec=15052800 bspf=14672 rdcl=2 infs=1 bkbs=6
Mounting disk
Finished erase on disk4

今回使用しているUSBメモリは8GBなので、FAT32でフォーマットしています。
名前(NAME)を指定したので、その名前に変わっているか確認してみましょう。

$ diskutil list
/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1
   2:                 Apple_APFS Container disk3         994.7 GB   disk0s2
   3:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s3

/dev/disk3 (synthesized):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      APFS Container Scheme -                      +994.7 GB   disk3
                                 Physical Store disk0s2
   1:                APFS Volume Macintosh HD            15.2 GB    disk3s1
   2:              APFS Snapshot com.apple.os.update-... 15.2 GB    disk3s1s1
   3:                APFS Volume Preboot                 350.0 MB   disk3s2
   4:                APFS Volume Recovery                804.6 MB   disk3s3
   5:                APFS Volume Data                    107.5 GB   disk3s5
   6:                APFS Volume VM                      20.5 KB    disk3s6

/dev/disk4 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *7.9 GB     disk4
   1:                        EFI EFI                     209.7 MB   disk4s1
   2:       Microsoft Basic Data UBUNTU2204              7.7 GB     disk4s2

タイプ(TYPE)および名前(NAME)が変わっていることからUSBメモリが初期化されたことが確認できます。

マウントを解除する

書き込みを行う前にマウントを解除しておきます。これをしておかないと、ISOファイルを書き込む時にエラーになります。

$ diskutil umountDisk /dev/disk4
Unmount of all volumes on disk4 was successful

デスクトップからUSBメモリのアイコンが消えたかを確認してください。消えていればマウントが解除されています。

ISOファイルをUSBメモリにコピーする

では、ISOファイルをUSBメモリにコピーしていきましょう。USBメモリへの書き込みにはddコマンドを使用します。

書き込みの際にはディスクデバイスが正しいことを十分確認のうえ行ってください。
また、ddコマンド実行時にsudoコマンドを併用する場合、カレントディレクトリを表す”~“を使用すると正しいパスにならない場合がありますので、フルパスで指定したり、ISOファイルのあるディレクトリに移動してから実行してください。
ddコマンドのデフォルトブロックサイズが512なので、本例では、1M(1MB)に増やして実行しています。

$ sudo dd if=/Users/t0k0sh1/Downloads/ubuntu-22.04-live-server-amd64.iso of=/dev/disk4 bs=1M
1398+1 records in
1398+1 records out
1466714112 bytes transferred in 148.687247 secs (9864424 bytes/sec)

最後に

以上で、USBメモリへの書き込みが完了しました。実際に使用して正しく書き込めていることを確認してください。

本手順ではディスクデバイスの指定を間違わないようにすることが最も重要になります。この点には十分注意して操作を実施してください。

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