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国連が「AIモダリティ決議」を採択 ― 国際的なAIガバナンスに向けた第一歩
2025年8月26日、国連総会は「AIモダリティ決議(A/RES/79/325)」を全会一致で採択しました。この決議は、人工知能(AI)の発展がもたらす機会とリスクの双方に国際社会が対応するための仕組みを整える、極めて重要なステップです。 ここ数年、AIは生成AI... -
Microsoft、英国に300億ドル投資を発表 ― Tech Prosperity Dealで広がる米英AI協力
2025年9月、Microsoftが英国において総額300億ドル規模の投資を発表しました。これは英国史上最大級のテクノロジー分野への投資であり、AIとクラウド基盤を中心に大規模なスーパーコンピュータやデータセンターの建設を進めるものです。単なる企業の設備拡... -
日本政府が進めるAI利活用基本計画 ― 社会変革と国際競争力への挑戦
2025年6月、日本では「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(いわゆるAI新法)」が成立しました。この法律は、AIを社会全体で適切かつ効果的に活用していくための基本的な枠組みを定めたものであり、政府に対して「AI利活用の基本計画」... -
英米協定が示すAIインフラの未来と英国の電力・水課題
2025年9月、世界の注目を集めるなか、ドナルド・トランプ米大統領が英国を国賓訪問しました。その訪問に合わせて、両国はAI、半導体、量子コンピューティング、通信技術といった先端分野における協力協定を締結する見通しであると報じられています。協定の... -
robots.txtの限界と次の一歩 ― IETFが描くAI時代のウェブルール
生成AIの普及は、インターネット上の情報の扱われ方を根本から変えつつあります。従来、ウェブ上のコンテンツは主に検索エンジンによって収集され、ユーザーが検索結果をクリックすることで発信元サイトにアクセスし、広告収入や購読といった形で運営者に... -
Mistral AI ― OpenAIのライバルとなる欧州発のAI企業
近年、生成AIの開発競争は米国のOpenAIやAnthropicを中心に進んできましたが、欧州から新たに台頭してきたのが Mistral AI です。設立からわずか数年で巨額の資金調達を実現し、最先端の大規模言語モデル(LLM)を公開することで、研究者・企業・開発者の... -
Microsoft、2025年10月から「Microsoft 365 Copilot」アプリを強制インストールへ
Microsoft は 2025年10月から、Windows 環境において 「Microsoft 365 Copilot」アプリを強制的にインストール する方針を発表しました。対象は Microsoft 365 のデスクトップ版アプリ(Word、Excel、PowerPoint など)が導入されているデバイスであり、全... -
AIと著作権を巡る攻防 ― Apple訴訟とAnthropic和解、そして広がる国際的潮流
近年、生成AIは文章生成や画像生成などの分野で目覚ましい進化を遂げ、日常生活からビジネス、教育、研究に至るまで幅広く活用されるようになってきました。その一方で、AIの性能を支える基盤である「学習データ」をどのように収集し、利用するのかという... -
SEC規制アジェンダとWintermuteの要請、CoinbaseのAI戦略 ― 暗号資産業界の次の転換点
暗号資産市場は依然として成長と規制の間で揺れ動いています。ビットコインやイーサリアムといった主要な暗号資産は国際的に普及が進む一方、規制の枠組みは各国で統一されておらず、不確実性が業界全体に影響を及ぼしています。特に米国市場はグローバル... -
存在しないデータセンターが米国の電気料金を引き上げる? ― AI需要拡大で深刻化する「幽霊データセンター」問題
生成AIの進化は目覚ましく、その裏側では膨大な計算資源を支えるインフラが急速に拡大しています。特に米国では、ChatGPTのような大規模AIを動かすためのデータセンター需要が爆発的に増えており、各地の電力会社には新規の送電接続申請が殺到しています。... -
Metaが著名人そっくりの“フリルティ”AIチャットボットを無許可で作成 ― テスト目的と説明されるも広がる法的・倫理的懸念
近年、生成AIを活用したチャットボットやバーチャルアシスタントは、企業の顧客対応やエンターテインメント領域で急速に普及しています。ユーザーが自然な会話を楽しめるように工夫されたキャラクター型AIは特に人気を集めており、Meta(旧Facebook)もこ... -
日本で浮上する「戦略的ビットコイン準備金」論 ― 政府は慎重姿勢、議員から提案も
近年、ビットコインをはじめとする暗号資産を「国家の外貨準備」として活用できるのではないか、という議論が世界的に浮上しています。外貨準備は本来、為替介入や国際決済、通貨の信用維持といった目的で各国が保有する資産であり、米ドルやユーロ、日本...
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