過去にYarnを使っていましたが、最近は全然使用していませんでした。ふと使おうかと思ったのですが、インストール方法がだいぶ変わっており、初めてインストールを行う人やしばらくぶりにインストールをしようとすると手順に戸惑いそうだったので、基本的なインストール手順をまとめました。
前提条件
まずは記事執筆時点でのLTSバージョンである18.16.0
を使用してインストールを行います。
$ node -v
v18.16.0
$ npm -v
9.6.6
npm
についても執筆時点の最新バージョンにアップデートしています。
手順はmacOS上で確認していますが、特にシェルコマンドなどは使っていないので、どの環境でも同様の手順でインストール可能です。
また、インストール手順は公式の手順に準じて進めます。
公式の手順で十分な方はそちらを参照してください。
corepackを有効化する
corepack
はnpm
やyarn
などのパッケージマネージャを管理するツールです。デフォルトでは有効になっていないため有効します。
$ corepack enable
以前はnpm
コマンドでインストールしていましたが、今はcorepack
でインストールします。npm install yarn
でもインストールできるのですが、v1系がインストールされるため、最新バージョンをインストールしたい場合はcorepack
コマンドを使用する必要があります。
yarnをインストールする
次にcorepack
を使ってyarn
をインストールします。執筆時点では3.5.1
が最新版のようですので、3.5.1
をインストールすることにします。
yarn
リポジトリはv1系のリポジトリとなっているのでご注意ください。
corepack prepare
コマンドでインストールと有効化を行います。
$ corepack prepare yarn@3.5.1 --activate
Preparing yarn@3.5.1 for immediate activation...
Node.jsをasdf
でインストールしている場合は、追加で以下のコマンドを実行してyarn
コマンドを使用できるようにします。
$ asdf reshim
指定したバージョンがインストールできていることを確認します。
$ yarn -v
3.5.1
これでインストールが完了しました。
package.jsonを作成する
ついでにyarn
コマンドを使ってpackage.json
を作成してみましょう。
$ yarn init -y
{
name: 'test',
packageManager: 'yarn@3.5.1'
}
corepack
の管理下にあるパッケージマネージャを使ってpackage.json
を作成すると、packageManager
というプロパティが追加されるようになります。これがあるとyarn
以外のパッケージマネージャを使用するとエラーが出るようになります。